スターウォーズについて(2)

その後、スターウォーズⅠ~Ⅲが公開された。

 

ルークの父、アナキンの物語。

アナキンはキリストのように、父親無しに誕生した。巨大なフォースを持っていた。フォースに均衡をもたらす者ではないかと思われた。

フォースに均衡をもたらす・・・昔は善と悪の均衡かと思っていたが、善と悪が均衡していてもしょうがないから、そういう意味ではないんだろうな。

 

ジェダイは寺院があるくらいだから、少林寺のように武道を通じて心を修行する集団なのだろう。しかし、ジェダイの修行は見るからに行き詰っているように見える。

ヨーダでさえ、悟りを開いているようには見えない。だから、自分たちをより高みに引き上げてくれる救世主を待ちわびていた。それがフォースに均衡をもたらす者なのではないだろうか。

自分の中のダークサイドは小さくなり、高いレベルでバランスが取れた人間になるための価値観と修行の方法を教えてくれる存在。キリストのように世の価値観を変え、世界を変える存在。

 

アナキンは確かに素晴らしい素質を持っていた。

しかし、母やパドメに対する情を捨てきれず、そしてパルパティーンに執着を強められる形で闇落ちし、大量虐殺を行い、修行の道には戻れなくなってしまう。

 

アナキンの感情面はとてもよく理解できるし、一般人なら同じように行動してしまっただろう。しかし、せっかくの持って生まれた素質・運命を開花させることはできなかった。それがとても残念だ。

 

また、ジェダイの滅亡により、人々が正しい道へ修行することもできなくなった。