スターウォーズについて(3) スカイウォーカー家はラオウか?

スターウォーズⅦ~Ⅸ

ルークは父親の素質を受け継いでいたが、修行するには年を取りすぎていた。そして、修行を完成させてはいなかった。それでもはアナキン(父親)はパルパティーン(ダースシディアス)を倒し、自分もデススターを破壊することができた。

 

帝国が崩壊後、ルークはジェダイを復活させようとしただろう。それは多くの人の希望でもあった。しかし多くの伝承は途絶えていた。わずかに残った文献をもとに、弟子たちを指導しようとしたが、師もなく、奥義を極めていない者に指導は難しかった。

 

やがてカイロ・レンを殺そうとして、自身の修行もあきらめ、世間から姿をくらましてしまう。

 

カイロ・レン・・・レイアからの素質を受け継ぎ強いフォースを持つが、邪悪に悟ってしまい、素質を開花させることはできなかった。

 

エピソードⅥを観た時までは、スターウォーズはスカイウォーカー家の物語だと思っていた。

だからエピソードⅦ~Ⅸを見たとき、とても違和感を持った。ルークやカイロ・レンはフォースに均衡をもたらすもたらす者にはなれなかった。才能はあるのに結局成就することができなかった物語だった。

主役は交代していた。

今まで何十年にもわたって観てきた物語は何だったのか?

サブキャラをメインのように扱ってきて、最後に真の主役が出てくるなんて。

真の主役がスカイウォーカーの生涯に思いをはせて終わるなんて。

やっぱり、やりきれない。

 

この先スターウォーズはどのような物語になっていくのだろうか?

レイはこれから修行の道に入り、フォースに均衡をもたらす道に進むのだろうか?

それとも政治の道へ進む物語になったりするのだろうか?

スターウォーズについて(2)

その後、スターウォーズⅠ~Ⅲが公開された。

 

ルークの父、アナキンの物語。

アナキンはキリストのように、父親無しに誕生した。巨大なフォースを持っていた。フォースに均衡をもたらす者ではないかと思われた。

フォースに均衡をもたらす・・・昔は善と悪の均衡かと思っていたが、善と悪が均衡していてもしょうがないから、そういう意味ではないんだろうな。

 

ジェダイは寺院があるくらいだから、少林寺のように武道を通じて心を修行する集団なのだろう。しかし、ジェダイの修行は見るからに行き詰っているように見える。

ヨーダでさえ、悟りを開いているようには見えない。だから、自分たちをより高みに引き上げてくれる救世主を待ちわびていた。それがフォースに均衡をもたらす者なのではないだろうか。

自分の中のダークサイドは小さくなり、高いレベルでバランスが取れた人間になるための価値観と修行の方法を教えてくれる存在。キリストのように世の価値観を変え、世界を変える存在。

 

アナキンは確かに素晴らしい素質を持っていた。

しかし、母やパドメに対する情を捨てきれず、そしてパルパティーンに執着を強められる形で闇落ちし、大量虐殺を行い、修行の道には戻れなくなってしまう。

 

アナキンの感情面はとてもよく理解できるし、一般人なら同じように行動してしまっただろう。しかし、せっかくの持って生まれた素質・運命を開花させることはできなかった。それがとても残念だ。

 

また、ジェダイの滅亡により、人々が正しい道へ修行することもできなくなった。

スターウォーズについて(1)

スターウォーズについて、今まで何となくモヤモヤしていたので、書きながら考えてみたい。

 

私はヒーロー物なんかが好きな普通の少年だった。しかし高学年になってくると、ヒーロー物に子供っぽさを感じたり、どうせ最後にはヒーローが勝つんだしなぁとか思っていた。

ところがヒーローが最後に死んだりすると、結構トラウマだった。やっぱりヒーローは心正しくあって欲しいし、成長していく姿にわくわくした。正しい心と能力の成長、それが少年の自然な心なんだろうな。少年ジャンプの世界だね。

 

スターウォーズⅣを見たのは小学生高学年の頃だった。わくわくした。あまりバカバカしくない宇宙人、狭い世界から広い世界へ、心と能力の成長・・・。

 

主人公ルークがその後どのように成長を続けていったのかが気になって、エピソードⅣ~Ⅵを観た後も、続編が作られるのを待ちわびていた。